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一枚板専門店 一枚板の「裏側」を見たことがありますか?プロが教える隠れた品質のチェックポイント

美しさは「裏」に支えられている

一枚板専門店に足を運んだ際、皆さんはまず天板の表面(木目)をチェックされると思います。もちろん、食事や作業をする表面は重要です。しかし、その一枚板が「何十年、何百年と使い続けられる品質か」を見極める鍵は、実は**天板の「裏側」**に隠されています。

裏側の処理を見れば、その板を仕上げた職人のこだわりや、木材への理解度がすべてわかると言っても過言ではありません。

この記事では、一枚板専門店が教える、「裏側」でチェックすべき3つのポイントを詳しく解説します。


Part 1:裏側の「仕上げ」は表面と同じか?

1-1. 手を抜かない研磨と塗装

安価な製品や大量生産品の中には、裏面をざらついたままにしたり、塗装を薄く済ませたりするものがあります。

  • なぜ裏面も重要か: 木材は表面と裏面で水分の出入りが異なると、乾燥による「反り」が顕著に現れます。表面と同じように丁寧に研磨し、同じ回数の塗装を施すことで、表裏のバランスが保たれ、板の狂いを最小限に抑えることができるのです。

  • プロの視点: 裏側を撫でてみて、表面と同じような滑らかさがあるか確認してください。それが「長く使える板」の証拠です。


Part 2:「反り止め」の埋め込み精度

多くの専門店では、一枚板の裏側に金属や木製の「反り止め」を施します。

1-2. 「長穴加工」が施されているか

木材は季節によって必ず収縮します。反り止めをネジでガチガチに固めてしまうと、木が動こうとした時に逃げ場がなくなり、天板が割れてしまいます。

  • チェックポイント: 反り止め金具を固定するネジ穴が、楕円形(長穴)になっているかを見てください。この**「あそび」**があることで、木材が割れることなく自由に呼吸できるようになります。

  • フラットな埋め込み: 金具が天板の裏側にピタリとフラットに埋め込まれているか。職人の高い技術があれば、脚を取り付ける際の邪魔にならず、見た目も美しい裏面になります。


Part 3:隠された「割れ」の補修跡

一枚板の裏側には、表面には出せない大きな節や、乾燥時の激しい割れがあることが一般的です。

3-1. 補修が「未来の割れ」を防ぐ

裏側の割れを「見えないから」と放置していると、そこから乾燥が進み、いずれ表面まで割れが到達することがあります。

  • プロの仕事: 裏側の深い割れにも、レジンやコクソ(木の粉と接着剤を混ぜたもの)でしっかりと充填し、空気が入らないようにシールされているか。これが**将来的なトラブルを防ぐ「保険」**となります。

  • チギリの有無: 裏側にまで「チギリ(契り)」が施されている場合、それはその板の動きを本気で止めようとした職人の情熱の現れです。


結び:裏側まで愛せるのが「本物」の証

一枚板テーブルは、一度設置してしまえば裏側を見る機会はほとんどありません。しかし、その見えない部分に施された丁寧な仕事こそが、数十年後のテーブルの姿を決定づけます。

「裏側まで綺麗ですね」 もし店頭でそう仰っていただけたなら、それは職人にとって最高の褒め言葉です。

次にショップへ行かれた際は、ぜひ少し屈んで、板の裏側を覗き込んでみてください。そこには、**木と職人の「誠実な対話」**が刻まれているはずです。

この記事を書いた人

有村 翼

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