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一枚板専門店 「節(ふし)」は欠点か、芸術か。一枚板の個性を愛でる新しい価値基準

完璧な無地(むじ)だけが正解ではない

かつて、日本の木材の世界では、節が一つもない「無節(むじ)」の美しい材こそが最高級とされてきました。しかし、現代の一枚板選びにおいて、その価値観は劇的な変化を遂げています。

木が生きてきた証である「節」や、時として現れる「穴(空洞)」、そして「入り皮」。これらはかつて「欠点」と呼ばれていましたが、今や**「一点物としての強烈な個性」**として、世界中のデザイナーや愛好家から熱烈な支持を受けています。

この記事では、一枚板専門店が、節や自然の造形をどう楽しむべきか、そしてそれらがテーブルの魅力にどう昇華されるのかを詳しく解説します。


Part 1:節(ふし)に宿る「樹木の記憶」

節とは、木が成長する過程で「枝」があった跡です。

1-1. 生き節(いきぶし)と死に節(しにぶし)

  • 生き節: 木の組織と一体化している節。研磨すると周囲の木目とうねるように繋がり、ダイナミックな表情を生み出します。

  • 死に節: 枝が枯れた後に幹に取り込まれたもの。周囲と繋がっていないため抜け落ちることもありますが、ここをレジンやチギリで補修することで、宇宙のような深みを持つアクセントに変わります。

1-2. 節が語る「物語」

節があるということは、その場所から力強く枝を伸ばし、太陽の光を浴びていた証拠です。節の周りで激しくうねる木目は、厳しい自然環境と戦いながら太くなろうとした生命力の現れ。そのエネルギーを視覚的に感じられるのが、節あり材の最大の魅力です。


Part 2:レジン技術が変えた「穴」の価値

これまでは家具材として使えなかった「大きな空洞」や「腐れ跡」も、現代の技術(レジン)によって最高のデザインへと生まれ変わります。

2-1. 欠けを「景色」に変えるレジン充填

大きな節穴や、乾燥によって生じた深い亀裂に、透明や着色されたレジンを流し込みます。

  • 透明レジン: 穴の内部の複雑な質感をそのまま「標本」のように閉じ込め、光が透過する幻想的な美しさを生みます。

  • ブラック・メタリックレジン: 木材の自然な色味と対比させることで、モダンでラグジュアリーな印象を与えます。

2-2. 触れる楽しみ、見る楽しみ

穴や節を丁寧に埋めて研磨された表面は、鏡面のように滑らかでありながら、視覚的には野生の荒々しさを保っています。 この「視覚と触覚のギャップ」が、一枚板をアートの領域へと押し上げます。


Part 3:空間に「動き」をもたらすワイルドな個性

3-1. ミニマルな空間へのスパイス

白壁や直線的な家具で構成されたモダンな部屋に、あえて節や穴のあるワイルドな一枚板を置く。それだけで空間に「有機的なゆらぎ」が生まれ、部屋全体の緊張感が心地よく緩和されます。

3-2. 世界に一つだけの「サイン」

無地の板は美しいですが、他の板と似た表情になりがちです。一方で、特徴的な節や入り皮がある板は、世界中のどこを探しても絶対に同じものは存在しません。 その「唯一無二性」こそが、真の贅沢と言えるでしょう。


結び:欠点を「愛着」に変える審美眼

一枚板の節や穴を「傷」と見るか、「景色」と見るか。それは使い手の感性に委ねられています。

自然が作り出した不完全な美しさを受け入れ、それを楽しむ心。それこそが、一枚板と共に暮らす醍醐味ではないでしょうか。完璧ではないからこそ愛おしい。そんな、あなただけの「癖(くせ)」のある一枚を見つけてみてください。

この記事を書いた人

有村 翼

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