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一枚板専門店 **一枚板テーブルが高い理由は“素材”ではなかった

**一枚板テーブルが高い理由は“素材”ではなかった

──知られざる職人の戦いと、一本の木が家具になるまで**

一枚板のテーブルを見て、

「なんでこんなに高いの?」

と思ったことがある方は多いと思います。

しかし、価格の理由は“木が高いから”ではありません。

本当の理由は、

職人たちの見えない戦いにある。

素材としての一枚板は、実は“未完成”。

むしろ、そこからが本番です。

この記事では、

一本の木が「家具」として生まれ変わるまでの、“職人たちの舞台裏”をご紹介します。


■ 1:まず、木は“暴れる”

伐採されたばかりの木は、水分をたっぷり含んでいます。

乾燥しないまま使えば、すぐ曲がり、割れ、反る。

家具にできる状態ではありません。

だから一枚板は、

数年~十数年かけて乾燥される。

・自然乾燥

・機械乾燥

・再乾燥

・含水率の測定

これらを経てようやく、

「落ち着いた木」になるのです。

乾燥の段階で失敗すれば、高価な板も“ゴミ”になってしまう。

まずここで、職人の目が大きく試されます。


■ 2:次に、木の“クセ”を読む

木には人間と同じように、

・素直な木

・頑固な木

・おとなしい木

・短気な木

など、性格があります。

どちらに力が入りやすいか

どこが割れやすいか

どう仕上げれば美しいか

職人は木を見るだけで“未来の姿”を予測します。

「この木はあまり削りすぎると暴れる」

「ここを残せば木目が活きる」

まるで木と対話するように作業が進みます。

こればかりは、経験値だけが頼り。

AIにも再現できない“感覚の世界”です。


■ 3:削る。整える。磨く。

実は、一枚板が最も美しく見えるのは

“削りすぎていない状態”。

しかし、削らなければ平らにならない。

平らにしすぎると木の個性がなくなる。

このバランスが難しい。

0.1mm削るだけで、

雰囲気がまったく変わることもあります。

仕上げの磨きはさらに繊細。

サラサラとした手触りも

しっとりとした艶感も

すべて職人の手から生まれています。


■ 4:レジン加工は“冒険”に近い

レジン×一枚板の作品になると難易度はさらに上がります。

・気泡が入らないよう温度管理

・色の濃淡のコントロール

・流れ方のシミュレーション

・硬化時間の調整

レジンは失敗すればやり直しができない素材。

一発勝負の世界です。

職人の緊張感は、想像以上。

成功したときの仕上がりは圧倒的ですが、

そこには“裏側の戦い”があります。


■ 5:脚の取り付けでバランスが決まる

天板の美しさだけでは完成ではありません。

一枚板は重い。

だから脚の構造も非常に重要です。

・反り止め

・補強金具

・脚の角度

・重心の設定

たった1度角度が変わるだけで安定感が変わります。

「一生使えるかどうか」は

実は脚の取り付けで決まります。


■ 6:家具になった瞬間、木は“第二の人生”を歩き始める

そしてようやく、一本の木がテーブルになります。

森で生きていた木が、

家族の団らんの中心になり、

食事や会話、子どもの成長を見守る存在へ。

職人はよくこう言います。

「木を仕上げるのは俺たちの仕事。

 木を育てるのは、使う人の仕事。」

一枚板は買って終わりではなく、

そこから時間をかけて“完成”していく家具なのです。


■ まとめ:値段ではなく“物語”で選ぶ家具

一枚板が高く感じるのは当然です。

しかしその裏には、

・乾燥にかけた何年もの時間

・木との対話

・細かな削り出し

・レジンの一発勝負

・構造の見えない工夫

こうした見えない工程が詰まっています。

一枚板テーブルは、

木・職人・家族

3つの物語が重なることで初めて完成する家具。

値段ではなく、

“背景の深さで選ぶ家具”なのです。

この記事を書いた人

有村 翼

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