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一枚板専門店 美しいレジンテーブルの裏には、職人だけが知る“失敗との戦い”がある

美しいレジンテーブルの裏には、職人だけが知る“失敗との戦い”がある

レジン×一枚板のテーブルは、完成すると驚くほど美しい。

木の個性、レジンの透明感、光の反射。

どこから見ても「完璧」に見える作品です。

しかし――そこに至るまでには、表には出ない“失敗との戦い”があります。

今回は、職人だからこそ語れるリアルな舞台裏を少しだけお話します。


■ 1. レジンは裏切る。だから難しい。

レジンは液体から固体へ変化する材料です。

その過程は繊細で、温度・湿度・配合比率のほんのわずかな違いで仕上がりが変わります。

同じ調合をしても

・硬化が遅れる

・曇りが出る

・気泡が抜けない

・色が想定より濃くなる

など、職人泣かせの“裏切り”が起きることがあります。

とくに気泡は天敵。

「全部抜けてくれ…!」と祈りながら見守る時間は、何度経験しても緊張します。


■ 2. 一枚板もまた、予測できない生き物

一枚板は自然素材です。

人の思い通りにはなりません。

削ってみないと分からない節の深さ、

レジンを流すまで分からない割れの広がり、

乾燥の進み具合で動く木。

時には、レジンを流した瞬間に

「想像していたより割れが深かった」

「密度差でレジンが想定外の方向へ流れた」

といったことも起きます。

自然のものだからこそ、完全にコントロールすることはできません。


■ 3. 失敗があるから、作品は強く、美しくなる

意外かもしれませんが、

“失敗できる職人”のほうが、最終的に良い作品を作ります。

なぜなら、失敗には必ず「原因」があるから。

・レジンの温度管理

・木材の含水率

・気泡の抜き方

・色の濃淡調整

・研磨工程の順番

それらを一つひとつ改善していくことで、

次の作品は必ず良くなる。

職人の経験値は、成功で積み上がるのではなく、

失敗に向き合った回数で積み上がるのです。

美しいレジンテーブルの裏には、

職人の悔しい思いと、改善の努力が必ず存在しています。


■ 4. 完成品の美しさは“影”があるからこそ輝く

お客様が完成したテーブルを見たときに言われる、

「どうしてこんなにきれいに仕上がるんですか?」

という言葉。

その答えはひとつ。

**「失敗を恐れず、すべての工程に誠実であるから」**です。

完璧に見える作品でも、

そこに至るまでには小さな試行錯誤の積み重ねがあります。

だからこそ、完成した一枚板レジンテーブルには、

量産にはない“魂”が宿るのです。


■ 5. 今日も職人は挑む。完璧を目指して。

レジンも木も、思い通りにはいきません。

だからこそ挑み続ける価値があります。

「次はもっと良いものをつくりたい」

その思いだけで、私たちは日々、木とレジンに向き合っています。

あなたの手に届く作品が美しいのは、

その裏側にある“挑戦の物語”が刻まれているからです。

この記事を書いた人

有村 翼

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和歌山県和歌山市東田中297-1
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定休日 不定休
代表者名 有村 翼
E-mail info@life-kidukuri.com

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