【木の命を生かす、職人たちの一枚板レジンテーブルづくり】

木という素材には、人工的には決して生み出せない力があります。

年輪の美しさ、節の力強さ、割れやシミまでもがその木が生きてきた証です。

私たちは、そんな「木が語る物語」を家具という形で残したいという想いから、一枚板とレジンを組み合わせたテーブルづくりを始めました。

もともと当社は、床材の加工工場としてスタートしました。

木材を扱う中で、「もっと木の魅力を伝えたい」「暮らしの中で木に触れてもらいたい」という想いが強くなり、事業を少しずつ広げていきました。

造作家具、木の雑貨、木質ブリケットなど、木を余すことなく活用する取り組みを続けてきた中で生まれたのが、一枚板とレジンの融合です。

一枚板は、製材から乾燥、反り止め、研磨に至るまで多くの工程を経て、ようやく家具としての命を吹き込まれます。

それぞれの木には癖があり、扱う難しさもあります。

しかしその個性を理解し、最も美しく見せる方法を見極めるのが、職人の腕の見せどころです。

「木は生きている」と言われるように、湿度や温度によって微妙に変化します。

それを読み取りながら、木と会話をするように仕上げていくのです。

そして、そこに流し込むレジン。

透明やクリアブルー、グレーや琥珀色など、樹脂の種類や色合いによって、木の印象は大きく変わります。

まるで川の流れのように滑らかに木目の隙間を流れるレジンは、光を受けて輝き、見る角度で表情を変えます。

自然と人工の融合ともいえるそのデザインは、まさに現代のクラフトの象徴です。

当社では、レジンテーブルのオーダーも承っています。

木の種類や形状、サイズ、レジンの色、脚の素材やデザインまで自由に選んでいただけます。

たとえばダイニングテーブルとして家族の中心に置かれる一枚、またはカフェの象徴となるカウンターテーブル。

それぞれの用途に合わせて、世界に一つしかないデザインを提案しています。

「既製品では味わえない、自分だけの家具を持ちたい」

そんなお客様の声に応えるために、私たちは製作工程の見学や打ち合わせの時間を大切にしています。

木の選定から完成までのストーリーを一緒に共有し、想いを形にしていく過程こそが、本当の“オーダーメイド”だと考えています。

職人たちは、日々黙々と作業場で木と向き合っています。

決して派手ではありませんが、木に触れ、香りを感じ、削り出す瞬間にすべてを注いでいます。

そんな姿を見ていると、この仕事の本質は「つくること」ではなく「生かすこと」だと感じます。

木を無駄にせず、木の命を次の形に変えて届ける。

その積み重ねが、木の文化を未来につなげることにつながると信じています。

SNSや広告での発信は得意ではありません。

けれども、私たちの工場には、本物の技術と真摯な想いを持つ職人たちがいます。

その存在を少しでも知ってもらえるように、これからも一枚板やレジン家具を通して、木の美しさを伝えていきたいと思います。

あなたの暮らしの中に、“木が語る一枚”を。

それはきっと、年月を重ねるごとに深みを増し、あなただけの物語を刻んでいくでしょう。