木とともに生きる ― 職人の手が生む、一枚板とレジンの温もり

秋の深まりとともに、木の表情が一段と豊かになります。

山の木々が色づくように、工房に並ぶ一枚板たちも、光を浴びてさまざまな色を見せてくれます。

私たちの工場では、もともと「床材加工」からはじまりました。

木を知り、木に触れ、木と対話する中で、「木の魅力をもっと暮らしの中に届けたい」という想いが芽生えました。

そこから、私たちの一枚板加工・レジンテーブルづくりの道が始まりました。

一枚板を扱うということは、自然と向き合うこと。

木目は二つとして同じものがなく、節や割れ、反りまでもが個性です。

その“個性”をどう生かすかは、職人の腕と感性にかかっています。

木の状態を見極め、レジンを流し込むタイミングを測る。

色を決める際も、単に見た目の美しさだけではなく、木との調和を大切にしています。

透明レジンで木の美しさをそのまま引き立てることもあれば、グリーンやブルーで深みを加え、自然の情景を表現することもあります。

しかし、どんなに良い作品が生まれても、職人たちは決して派手に語ることはありません。

黙々と木を削り、磨き、仕上げる。

そんな姿の中に、木と真摯に向き合う誇りがあります。

「もっと多くの人にこの温もりを知ってほしい」

それが今、私たちが抱える“うれしい悩み”でもあります。

腕のある職人がいて、良い木があり、良い作品ができている。

けれど、それを伝える力――つまり“広報”がまだ足りていないのです。

だからこそ、こうしてブログを通じて、少しでも職人たちの想いや木の魅力を届けたい。

この一枚板やレジンテーブルを見た方が、木の温もりを感じ、心が動く瞬間を増やしたい。

そんな気持ちで、今日も工房では木の香りが漂っています。

一枚板やレジンテーブルは、ただの家具ではありません。

職人の技と自然の恵みが生んだ、ひとつの“作品”。

手に触れるたびに、その温かさと物語が伝わってくる――そんな一品を、これからも届けていきます。