世界に一つの出会い ― お客様と共につくる一枚板レジンテーブル

工房に一枚の木が運び込まれた日。

それは、私たちにとって新しい出会いのはじまりです。

どんな木でも、一本一本に“性格”があります。

節が多くてワイルドなもの。

木目がやさしく流れていて、静かな雰囲気を持つもの。

そして、ときに割れや欠けがありながらも、それが味わいとなる木。

お客様が工房を訪れるとき、私たちはまずその木たちを一緒に眺めながら話します。

「この木、少し傷がありますが、どうしますか？」

「そのまま生かしてみたいです」

そんな何気ない会話の中から、その方だけの“物語”が生まれていきます。

レジンの色を選ぶときも同じです。

深いグリーンで森のようにしたい。

透明で自然な川の流れを表現したい。

ブルーで空を閉じ込めたい。

――お客様の想いを形にするために、職人が木とレジンの調和を見極めていきます。

完成したテーブルは、もう「商品」ではありません。

お客様と職人が共に作り上げた、“世界でたった一つの作品”です。

納品の日、テーブルが部屋に収まった瞬間の笑顔を見ると、

「この仕事をしていてよかった」と心から思います。

木を扱うことは、人の想いを形にすること。

その温もりを感じながら、今日も新しい出会いに胸を躍らせています。