一枚板とレジンが出会うとき ― 世界にひとつのテーブルができるまで

レジン×一枚板のテーブルは、完成した姿も魅力的ですが、その製作過程には多くのドラマがあります。

一本の丸太からスタートし、職人の手を経て家具として生まれ変わるまでのストーリーをご紹介します。

■ 原木との出会い

テーブルづくりは、原木を選ぶところから始まります。

木の樹齢や状態を見極め、割れや節、色味の特徴を「個性」として生かせるかどうかを判断。

この段階で、どんな表情のテーブルになるかがおおよそ決まります。

■ 一枚板の乾燥と加工

伐採したばかりの木は水分を多く含んでおり、そのままでは使えません。

数年かけて自然乾燥させたり、乾燥機で含水率を調整したりしながら、家具に適した状態へと仕上げていきます。

その後、製材・削り出しを行い、ようやくテーブルの素地が見えてきます。

■ レジンとの融合

割れや空洞の部分に、職人の手でレジンを流し込みます。

透明やブラック、ブルーなど、選ばれるカラーによってまったく違う雰囲気に。

硬化には時間がかかり、気泡や歪みを防ぐために細心の注意が必要です。

■ 磨きと仕上げ

硬化したレジンと一枚板を何度も研磨し、段差のない滑らかな面を作り上げます。

最後にオイルやウレタンで仕上げることで、木目の美しさとレジンの輝きが一層際立ちます。

■ 完成、そして暮らしへ

こうして出来上がったレジン×一枚板のテーブルは、まさに世界に一つだけの家具。

自然がつくった素材と、職人の技術が融合した芸術品が、お客様の暮らしの中で新たな物語を紡いでいきます。

一枚板家具は「完成品」だけでなく、「つくられるまでの背景」も含めて価値を持ちます。

その物語を知ることで、より一層愛着を持って使っていただけるはずです。