「木に生かされ、木を活かす」──床材加工から始まった、私たちの挑戦

私たちのものづくりは、一枚の「床板」から始まりました。

元々は、住宅用のフローリングや建材をつくる加工工場。

毎日毎日、木と向き合い、削り、磨き、組み上げる。

そんな日々の中で気づいたのです。

「この木には、もっと活かし方があるんじゃないか」と。

■ 一枚板との出会い──“木そのもの”の美しさに魅せられて

私たちは木を知り尽くしていると思っていました。

でも、ある日見た一枚の無垢板が、その自信をぐらつかせました。

節や割れ、うねるような木目。まるで絵画のような自然の造形。

量産品にはない「一期一会の存在感」が、そこにはありました。

「この木を削るだけで終わらせてはいけない」

「もっと、そのままの美しさを届けたい」

そう思ったのが、一枚板加工への第一歩でした。

■ 床材加工の技術が、“家具”に生きる

床板づくりで培った精密な加工技術と、木のクセを見抜く目。

それは、テーブルやカウンターなどの一枚板家具の製作にも直結しました。

わずかな反りや収縮も見逃さず、長年の経験から適切な処理を施す。

「木を知る職人がつくる家具」は、やはり違います。

しかも、床材と同じ原料から家具をつくることも可能。

「床も、テーブルも、同じ木で統一感を」

そんな、空間全体をデザインするご提案もできるようになりました。

■ 造作家具・雑貨・ブリケット──木を無駄にしない取り組み

木は、使えば使うほど「端材（はざい）」が出ます。

でも、私たちはそれを「余りもの」とは考えません。

• 造作家具：オーダーメイドで玄関収納やTVボードなどに活用

• 木の雑貨：カッティングボードや小物トレイとして生まれ変わる

• ブリケット燃料：木屑や削り粉は、再圧縮して再利用燃料に

こうして、一本の木を、最後まで無駄にしない循環型のものづくりが私たちのテーマになりました。

■ 「木を扱う専門会社」として、これからも。

今では、木材の仕入れから乾燥・加工・製品化・販売まで、すべてを一貫して行える体制が整いました。

個人のお客様から工務店・建築設計士まで、さまざまな方に木をご提供しています。

そしてなにより、木とともに生きるという誇りを持って、ものづくりを続けています。

◆ 木のことなら、なんでもご相談ください。

• 一枚板テーブルを探している

• 家に合わせた造作家具をつくりたい

• 木の雑貨やノベルティを企画してみたい

• SDGs視点で木材の再利用に興味がある

私たちは、ただ木を売るのではなく、木の可能性を一緒に考えるパートナーでありたいと願っています。

最後に。

「木は生きている」

それは、長年加工してきた私たちが、最も強く感じていることです。

だからこそ、その命をどう活かすかに、私たちはこだわります。

一本の木に、どれだけの物語を与えられるか。

その挑戦は、これからも続いていきます。