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一枚板専門店 “広報は苦手。でも木と向き合う誠実さだけは負けない”──無口な職人がつくる、静かな名作たち

“広報は苦手。でも木と向き合う誠実さだけは負けない”──無口な職人がつくる、静かな名作たち

Instagramの投稿やホームページの更新は、いつも後回し。

「もっと発信しなきゃ」とわかっていても、気づけば今日も工房にこもって、木と向き合っている。

わたしたちは、そんな“広報が下手な工房”です。


■ いいものをつくる。それだけに時間を使ってきた

わたしたちのスタートは、床材加工の工場でした。

毎日同じようにフローリング材を削り、検品し、出荷する日々。

でも、木は一本ずつ表情が違って、同じ作業なんて一つもない。

だから、だんだんと気づいていったのです。

「もっとこの木を、そのまま生かす方法があるんじゃないか」と。

そして出会ったのが、一枚板の家具。

自然のかたちを、自然のままに活かすテーブルやカウンター。

そこから、木製雑貨、造作家具、ブリケットまで。

できることが少しずつ広がっていきました。


■ こだわりはある。でも、うまく語れない

「どこがこだわりなんですか?」と聞かれると、少し言葉に詰まります。

木を割って、乾燥して、反りを抑えて、

自然のクセを読みながら加工して、

塗装を重ね、仕上げて、磨いて。

そのすべての工程に“こだわり”があるのだけれど、

それを「うまく語る」ことは苦手です。

たぶん、木と話す時間のほうが、人と話す時間よりずっと長いから。


■ 派手さよりも、静かな満足を

SNSの「いいね」は少なくても、

納品先で、お客様がポン、とテーブルを撫でて笑う瞬間がある。

「この木、落ち着くね」

「なんだろう、ずっと見ていられる」

そう言ってもらえると、広報より何倍も嬉しい。

派手なプロモーションより、**“暮らしの中に静かに溶け込む存在”**でありたい。


■ “伝える力”はゆっくり育てていく

広報は、たしかに苦手です。

でも、それでも諦めたくはありません。

なぜなら、「ちゃんと伝わったときの感動」を知ってしまったから。

一枚板を前に、「これ、運命かも」と言ってくださったお客様がいた。

木の雑貨を手に取って「これは大切な贈り物にする」と言ってくれた方もいた。

私たちが届けたいのは、そういう「静かな感動」です。

だから、広報のやり方がぎこちなくても、言葉が少なくても、

誠実に、まっすぐに、伝える努力はやめません。


◆ 最後に

私たちは、派手な広告より、誠実な手仕事を選びます。

注目されるより、信頼されることを大切にします。

そして、今日も木と向き合っています。

無口な職人たちが、それぞれの手で、目で、耳で、木と会話をしながら。

見つけてくれて、ありがとう。

あなたの暮らしに、そっと寄り添う一枚が、ここにあります。

この記事を書いた人

有村 翼

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【life+×木づくり工房】では、国産材・輸入材を使用した一枚板テーブルやレジンテーブルを販売しております。他にはないこだわったデザインを、腕のある木づくり工房で製作。家の中にあるだけで一気におしゃれな空間へ。テーブルだけではなくご要望に応じたオーダー家具も受注制作いたしますのでぜひお問合せ下さい。

屋号 life+×木づくり工房
住所 〒649-6273 
和歌山県和歌山市東田中297-1
営業時間 9:00~18:00
定休日 不定休
代表者名 有村 翼
E-mail info@life-kidukuri.com

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